主人が私の誕生日に連れていってくれた場所は、私が以前ネットで見つけて行ってみたいと話していた、熱海の高台にある温泉宿「WA亭風こみち」でした。
今回宿泊した「さわらび」の部屋は、夕朝食付きで大人2人で7万円ほどでした。
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ToggleWA亭風こみちの部屋の印象
部屋に入った時は薄暗くて狭いなといった印象で、明るくて解放感溢れる部屋という訳では無いですが、過ごしていくうちにゆったりとした気持ちになれて落ち着くような非日常的空間です。
また、奥の障子を開けると湯気立った露天風呂があり、視線の右側には熱海の町と相模湾の絶景が広がります。
部屋は全部で7部屋あり(現在は、貸し切り風呂を無くして全8部屋となっているそうです)、宿泊者も少ないため館内はとても静かです。
たまに宿泊者の方とすれ違うと、「こんにちは」と挨拶をしてくださるような気品のある方が何名かいらっしゃり、少し驚いたのと同時に、きっと大規模の旅館だったらこういった挨拶も無いと思うので、優しい気持ちになれました。
アメニティも十分な物が揃っており、不便に感じることはありませんでした。
最近温泉宿によくある浴衣が選べるようなサービスは無く、ごく一般的な浴衣と館内着のみ。
とは言え大浴場に行ったり館内を動き回ることも少ないため、着心地の良い館内着をずっと利用していました。
この館内着は京都のブランドSOU・SOUのデザイナーの方を起用して、着心地やデザイン性を追求したものだそうで、
他にはタオルも柔らかさが有名な「今治」のブランドタオルであったり、肌に触れるものに対してこだわられているあたりも女性には嬉しいポイントだと思います。
WA亭風こみちは全室源泉かけ流しの天然温泉
全室源泉かけ流しの天然温泉です。
大浴場は無く、貸し切り風呂(現在は無くなったそうです)とお部屋にある露天風呂のみです。
お風呂の数が貸切風呂と部屋の露天風呂だけだと、時間を持て余してしまいそうで少し残念だと思いましたが、
露天風呂が素晴らしく良かったのでそういったことも気になりませんでした。
露天風呂はちょうど良い温度感で、訪れたのが寒い時期だったので心身ともに温まりました。
夕方には夕暮れの綺麗な空と相模湾を眺めながら、夜はキラキラと宝石のように輝く熱海の町を見下ろしながら入る露天風呂は最高で、景色と温泉を両方楽しめたのは初めてだったので感無量でした。
入る時間によって見える風景が異なるので、何度でも入りたいと思える露天風呂です。
むしろ大浴場が無いこじんまりとした宿だからこそ、すれ違う人がほとんど居ないので人目を気にせず落ち着いて過ごせて良かったと思います。
気さくでフレンドリーなサービス
スタッフの方は良い意味で気さくでフレンドリーで、
「温泉は気持ち良かったですか?」
「今日は天気が良いので星が綺麗に見えると思いますよ!」
など声を掛けて下さり、非日常な空間であるけれど実家に居るような、どこか懐かしさがあり心地よかったです。
夕食から帰ってくるとお布団が敷いてあり、机の上の置手紙がありました。
冷蔵庫にプリンがあるので召し上がってくださいといった内容が書いてあり、そういうちょっとした気遣いも嬉しかったです。
「WA亭風こみち」のアクセス
宿までは車で行きましたが、急な坂道が続くことに加えて途中から道がかなり狭くなり、ある程度運転に慣れた方じゃないとキツイだろうなという印象です。
JR熱海駅から無料で送迎もしていただけるそうなので、不安な方はそちらを利用される方が良いと思います。
WA亭風こみちの外観・内観
こんなところに本当に宿があるのか?と心配になるほど道が狭く、ぽつぽつと住宅があるような場所に宿がありました。
外観もお庭も綺麗に手入れされていて、奥にあるリビングラウンジでチェックインをしましたが、掃除が行き届いておりフローリングはピカピカで、古い中にも清潔感があり好印象でした。
濃い木目調で間接照明を生かした薄暗い館内、モダンな雰囲気も中にも昭和レトロなエッセンスがあり、どの大人世代の方でも“懐かしい”と思えるような空間だと思います。
全体的に、WA亭風こみちは、静かな自然と伝統的な建築物が融合した美しい散策路です。
建築物や景観の美しさだけでなく、歴史的な背景や文化的な意義も感じることができるので、時間をかけてゆっくりと散策することをおすすめします。
また、周辺には熱海市の観光スポットがたくさんあるので、WA亭風こみちだけでなく、周辺も合わせて楽しむことができます。
是非、訪れてみてはいかがでしょうか。