湯回廊菊屋は、静岡県にある修善寺温泉の古い旅館で、400年以上の歴史があります。
ここは夏目漱石などの著名人も訪れたことで知られています。
修善寺駅から車で約10分ほどの場所に位置しており、旅館には温泉とレストランがあります。
また、無料で駐車することも可能です。湯回廊菊屋は、大正時代の雰囲気を今に伝える特別な場所で、その歴史的な空間でリラックスすることができます。
近くには修善寺の町や史跡、神社などがあり、日本の歴史や文化を感じながら過ごすことができます
今回は、そんな歴史ある伊豆、修善寺にある湯回廊菊屋に行って参りました。
目次
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菊屋はホームページで見るとなんとも趣のある温泉宿。
本当に楽しみにしてたんですよね。
湯回廊菊屋の宿泊料金
当日は私と家内の二人で行ってきました。
宿泊料金は一人23,990円(入湯税含む)でした。
一泊二食付きでこのお値段。
やっぱり平日の温泉旅行はリーズナブルですね。
修善寺温泉
修善寺温泉はかなり古い温泉で、807年に弘法大師が見つけたとも言われています。
そんな修善寺温泉で、私たちが今回泊まったのは老舗のお宿、湯回廊菊屋。
湯回廊菊屋の歴史
こちらの宿も、なんでもかなり歴史ある温泉宿のよう。
創業380年、明治、大正、昭和、平成と続いた修善寺温泉の中でも老舗の温泉宿です。
かの文豪、夏目漱石はここ湯回廊菊屋の梅の間で静養をされたんだとか。
梅の間は漱石の間
梅の間は今では「漱石の間」として親しまれていると宿の方から話を聞きました。
湯回廊菊屋へのアクセス
湯回廊菊屋へはアクセスも実にスムーズです。
修善寺温泉駅から伊豆箱根バスで約8分の場所にあります。
残念ながら宿と駅との間には送迎バスはないので、公共のバスかタクシーの利用が良いですね。
弘法大師が見つけた温泉は独鈷の湯と言われています。
その後、修善寺を流れる桂川沿いにいくつか温泉が見つかるようになりました。
今では、稚児の湯、川原湯、筥湯、新湯、滝の湯、石湯、寺の湯、杉の湯、といった全部で9つの温泉があります。
湯回廊菊屋の温質
アルカリ性単純温泉
湯回廊菊屋の温泉はアルカリ性単純温泉。
その効能は実に幅広く神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、疲労回復、健康増進などなど。
日頃の疲れをしっかりと癒したい人には嬉しい効能ですね。
温泉施設
宿の中には露天風呂の他、大湯殿、貸切露天風呂があります。
入浴時間は24時間ですので、ゆっくりのんびり温泉に浸かりたい人にもおすすめです。
予約なしで入れる貸切露天風呂
貸切露天風呂は予約はいりません。
空いていれば自由に入って良いというシステム。
私は基本、貸切露天風呂に入り、空いていなければ通常の露天風呂に入っていました。
アメニティ完備の貸切露天風呂
どのお風呂も脱衣所にはドライヤー、体重計、扇風機などなど、一般的な設備はきちんと整っています。
貸切露天風呂にはミネラルウォーターサーバーも用意されています。
湯回廊菊屋食事の特徴
食事は会席料理です。
地の素材を活かしたお料理はどれも美味しい。
金目鯛や海の幸は特に新鮮
伊豆の名産、金目鯛や海の幸は特に新鮮です。
基本的に会席料理ですので、メニューは決まっているのですが、途中では自分で選ぶ事が出来るお料理もあります。
ビーフシチューがまさに絶品
この時私が頂いたビーフシチューはトロトロに柔らかくなったお肉がまさに絶品でしたね。
アマダイの茶碗蒸しなど本当に美味しい。
是非、一度は食べて頂きたい逸品です。
夜鳴きそばのサービス
面白かったのは夜10時〜11時30分まで、夜鳴きそばのサービスがある事。
和風だしのスープで作ったラーメンを頂く事が出来ます。
量は遅い時間という事もあって、通常のラーメンの半分くらいですのでそれほど多くはありません。
私たちが泊まった4月の修善寺は夜になると、まだまだ寒いので温かい夜鳴きそばがこの上なく美味しく感じました。
湯回廊菊屋の朝食では焼きたてのパンは食べ放題
朝食は洋食、和食から選べるシステム。私たちは洋食を頂きました。
焼きたてのパンは食べ放題。
どうして温泉宿の朝食で食べるパンってこうも美味しいんでしょうね。
私はついつい食べすぎしてしまいました。
朝食で頂けるオムレツも中はトロトロで本当に美味しかったですよ。
湯回廊菊屋の特徴
湯回廊菊屋は歴史ある宿で、文豪の夏目漱石にも愛された歴史があります。
それを意識してか、宿のスタッフの方は明治時代を思わせる服装をしています。
特に女性の方は明治時代の女学生のような格好をされていて、
なんとも旅情を誘ってくれます。
接客対応も◎
お宿自体、とても雰囲気ある造りになっているのですが、接客対応などは実に気さくな感じでとても好感が持てました。
こちらのお宿、修善寺温泉の中では歴史もある事からかなり格式高いのですが、それでも宿の雰囲気もスタッフの方の対応にも全く気取ったところがなく、落ち着いて温泉や美味しいお料理を楽しむ事が出来ます。
アメニティの充実ぶり
とにかく良かったのがアメニティの充実ぶり。
温泉にはシャンプー、トリートメント、ボディソープが揃っている事はもちろん、顔洗顔用の特別な石鹸も用意されています。
この石鹸、モチモチの泡が立ってそれで顔を洗顔するとお肌がツルツルになります。
その他ではオールインワンジェルなども用意されていて、湯上りの肌に付けるとしっとりとします。
オールインワンジェルの用意は特に女性には嬉しいのではないでしょうか。
こちらのアメニティ、お宿の売店でも売られているようですので、気になる方はチェックしてみて下さいね。
浴衣はそれぞれのサイズがお部屋に備え付けられています。
もちろん、浴衣は無料貸し出し。
ゆったりとした浴衣ですので女性はもちろん、男性でも安心して着る事が出来ます。
夕食も浴衣を着て頂く事が出来るので、本当にリラックス出来ますね。
湯回廊菊屋でアンティーク家具の調度品に囲まれコーヒーをいただく
湯回廊菊屋はとても建物が広く、館内にはいろんな施設があります。
中でもコーヒーを頂くための部屋というものがあって、そこではいつもクラシックが流れています。
お部屋は、明治時代の古き良き雰囲気が漂っていてアンティークな家具などが揃えられています。
コーヒーは自由に頂く事が出来るシステム。
既にポットに入ったものもありますが、豆から自分で挽いて淹れるコーヒーが格別です。
お庭を眺めながらコーヒー豆を手動のミルでゴリゴリと挽いていると、なんだか非日常の世界に入ってしまったようで、
ああ、本当に良い時間を過ごす事が出来たなと感じ入ってしまいました。
私は二日目にはチェックアウト前、こちらのお部屋でギリギリまで自宅から持って行ったノートPCでブログを書いていました。
こちらのお宿はこうしたのんびりと過ごすのに本当に向いていますね。
面白かったのが、こちらのお部屋には瓶に入った牛乳、そしてコーヒー牛乳が用意されていて、自由に頂く事が出来ます。
温泉上がりにふらっと来て、瓶入り牛乳やコーヒー牛乳をゴクゴクと飲みたい人は是非。
その時は腰に手を当てる事をお忘れなく。
修善寺の湯回廊菊屋。
今回は家内と二人で行きました。
私としては日頃、家事に頑張ってくれている家内を慰労する意味もあったのですが、家内も本当に喜んでくれてとても良かったと思っています。
家内曰く、女性には本当に嬉しい気遣いなどもあり、忘れる事が出来ない宿との事。
お料理は美味しさだけでなく、見た目としても実に美しい。
こうした所が女性には嬉しいのでしょうね。
スマホでたくさん写真を撮っていましたので、きっとインスタに載せていたのでしょう。
実際、私が見てもインスタ映えするお料理でしたので女性には嬉しい事間違いありません。
湯回廊菊屋では特に私たちが宿泊した時にイベントは行なっていませんでした。
けれども春の修善寺の行事と言えば「万灯会」が有名です。
毎年4月20日に行われるのですが、万灯と万華で供養する法要の事です。
この日は僧侶、地元の方々、そして観光客が独鈷の湯公園から修善寺本堂まで灯ろうを灯しながら歩きます。
その光景はなんとも風情あるもの。幻想的なイベントは必見です。
楽しかった一泊二日の伊豆、修善寺への旅。
伊豆長岡いちご狩りセンター
湯回廊菊屋をチェックアウトした後、私たちは長岡にある伊豆長岡いちご狩りセンターに向かいました。
やっぱり春の伊豆と言えばいちご狩りですよね。
こちらでは伊豆限定のいちご「あきひめ」が30分食べ放題です。
料金も一人1,200円とリーズナブルなので是非、お試しくださいね。
いかがでしたか。
修善寺の湯回廊菊屋は趣ある佇まいの温泉宿。
日頃の忙しさから解放されて、明治時代の古き良き時代に思いを馳せながらゆっくりと温泉に浸かる時間。
たまにはこんな休日の過ごし方も良いのでは。